かてぃんの挑戦!ピアノでつなぐ子どもと街の未来とは?

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「かてぃん」こと角野隼斗氏は世界的ピアニストですが、一方でユーチューブなどではさまざまな試みをしています。

キーボードや生ピアノ、ピアニカなど9つの楽器を音を重ねて1つの楽曲を作ってみたり、船の上でグランドピアノを奏でながら夜の東京湾をクルーズしたり。

その中でかてぃんのピアノを全国の子供達や施設に届けるというプロジェクトがあります。

そのプロジェクトをアップライトプロジェクトといい、その紹介とベースとなるストリートピアノの起源などをまとめてみましたので、ご覧ください。

かてぃんのピアノプロジェクトとは?

かてぃん(ピアノスト角野隼斗氏)が2023年からはじめたプロジェクトで、「かてぃんアップライトプロジェクト」というプロジェクトがあります。

2023年全国ツアー「Reimagine」で演奏し「カティン」は各地を回りました。

そこで使われた特別なアップライトピアノ(スタインウエイK型)をピティナ(全国ピアノ指導者協会)の協力のもと全国の自治体や企業を通じて子供達に届けるというプロジェクトです。

この特別なアップライトピアノとはピアノと自分との対話を目的とした「piano for myself」をコンセプトにハンマーと弦の間にフェルトを挟むことで独自の音色が生まれるという特別なピアノです。

今回はかてぃんが調律師と相談しながら、かてぃんサウンドを作り上げています。

かてぃんによれば、数年前にアップライトピアノにフェルトを噛ませて幻想的な雰囲気を作るポストクラシカルという音楽がヨーロッパを中心に流行したことを知って思い立ったとのことです。

音をグランドピアノのように遠くに飛ばす必要がなく個人的な空間の中で引いているような、懐かしさや親しみや優しさで包まれグランドピアノとは全く違う体験ができるそうです。

そんなことを伺うと、なんだか角野さんの人柄に触れた感じがしますね!

このプロジェクトは、近年のストリートピアノの盛り上がりとあいまって、東京から始まり山口や広島、京都、新潟など全国に広がり1年後には17企画が集まりました。

中には自治体だけでなく、都内の高校生が企画をしてこの「かてぃんピアノ」を誘致し音楽祭にまで広げて開催まで漕ぎ着けたという素晴らしい体験もありました。(朋優学院:若葉音楽祭)

これはストリートピアノの新しい形で、「かてぃんピアノ」だからできるとても意義深いプロジェクトだと思います。

かてぃんは演奏が上手なピアニストだけでなく、社会的で優しさに溢れた活動家の一面もありそうです。

 ストリートピアノの始まりとは?

そもそもストリートピアノとはどんな経緯を経てきたのか調べてみました。

▪️ストリートピアノの発祥と広がり

街中で自由に弾ける「ストリートピアノ」。近年、日本でも駅や商業施設で見かけることが増えましたが、その発祥にはいくつかの説があります。

▪️イギリス・シェフィールド説

ひとつは2003年、イギリス・シェフィールドでの出来事。引っ越し先の家にピアノを運び込めず、やむなく歩道に置かれたピアノに「自由に弾いてください」と看板を付けたところ、多くの人が演奏を楽しみ、地域の交流の場となったといいます。

▪️バーミンガム説と「Play Me, I’m Yours」

もうひとつは、2007年にイギリスのアーティスト、ルーク・ジェラムがバーミンガムで始めたプロジェクト「Play Me, I’m Yours」。街の公共スペースに15台のピアノを設置し、誰でも自由に弾ける環境を作ったのがきっかけとされています。

▪️世界へ広がるストリートピアノ

この活動は2008年から本格的に世界中に広がり、ニューヨークや東京をはじめ60以上の都市で展開。ボランティアや地元アーティストの協力で、カラフルに彩られた約2000台ものピアノが街に置かれ、大きな反響を呼びました。

▪️誰もが奏でられる街のピアノ

ストリートピアノは、演奏の上手い下手に関係なく、誰もが音楽を楽しみ、人と街、人と人をつなぐ存在へと成長しています。

まさに「街角の小さなステージ」として、世界中で愛されている文化となりました。

素晴らしいですね!

日本のストリートピアノ

▪️鹿児島から始まった「ラッキーピアノ」

日本で初めてストリートピアノが登場したのは2011年。

九州新幹線全線開業を目前に控えた鹿児島市・鹿児島中央駅前の商店街に、2台の「ラッキーピアノ」が設置されたのが始まりでした。


きっかけは、まちづくり団体「鹿児島まち自慢快発考舎」が商店街イベントでストリートオルガンを置いたところ、思いのほか盛り上がったこと。

そしてイギリスで行われていた「Play Me, I’m Yours」を知ったことで、「商店街にもストリートピアノを」とのアイデアが生まれました。


寄贈されたピアノは学生によってカラフルに彩色され、2011年2月、アジア初のストリートピアノとして設置。

地元だけでなく被災地支援にも活用され、日本各地へと広がっていきました。

▪️都庁に響いたピアノの音

その後、全国的に設置が広がる中で特に話題を呼んだのが、東京都庁に設置された「都庁おもいでピアノ」です。

2019年に本庁舎の展望室に設置されると、観光客や通勤途中の人々が思い思いに演奏し、SNSでも大きな反響を呼びました。

アーティスト草間彌生さんの監修でピアノとピアノ椅子一面がイエローでペイントされその上に水玉が描かれて、とてもアーティスティックで可愛いピアノができました。

時にはプロ顔負けの演奏が繰り広げられたり、偶然居合わせた人々が拍手を送ったりと、都庁という公共空間が音楽によって一体感を生み出す場となっていきました。

かてぃんも「リトルマーメイド」演奏している映像が残っています。

▪️広がる設置のかたち

ストリートピアノは、家庭で不要になったピアノや、学校・公共施設の統廃合で余ったピアノを再利用するケースが多くあります。駅や空港、商店街、さらには映画のキャンペーンなど、設置の場も多様。ピアノはそのままの姿で置かれる場合もあれば、地域の子どもたちが彩色したカラフルなものもあり、街の新しい風景を作っています。

▪️メディアとYouTuberの後押し

2019年からはNHKの「駅ピアノ」「空港ピアノ」「街角ピアノ」といった番組が放送され、全国にストリートピアノの魅力が広まりました。さらに2018年以降は、ハラミちゃんやよみぃといったYouTuberが動画を投稿したことで人気が急拡大。2023年8月時点で、全国600ヶ所以上にストリートピアノが設置されています。

▪️街と人をつなぐピアノ

ストリートピアノは、誰でも気軽に弾ける「街の共有財産」。音楽を通じて人と人を結びつけ、街に彩りを与える存在として、今後ますます広がっていきそうです。

かてぃんのピアノまとめ

ストリートピアノもアップライトプロジェクトも、「音楽は誰のものでもある」という考えが根底にある気がします。

演奏の上手い下手に関係なく、音楽を通じて人がつながり、街が活気づく。

かてぃん(角野隼斗氏)の活動は、ストリートピアノが生み出した世界的な流れを、日本独自の形でさらに広げていると言えるのではないかと思います。

かてぃん(角野隼斗氏)の挑戦は、これからも「音楽の新しい在り方」を示してくれそうです。

▪️角野隼斗

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