クラシックサックス界で数々の受賞歴があり、メディアやラジオで大活躍の上野耕平氏のプロフィールやアルバムのこと、マニアックな趣味のことについて書きましたので、ご覧ください。
上野耕平の鉄道愛は?
数々の受賞歴があり華麗な感じの上野氏ですが、一方でかなりマニアックな趣味をお持ちでその一つが鉄道だそうです。
子供の頃から電車がお好きのようで、鉄道の特番や新幹線内でのコンサートなどとてもユニークなイベントなども行っています。
その中でスタジオクロックが着目したのが、電車が発車する時に発する車両特有の機械音をサックスで吹くというなんとも職人芸術のような芸があります。
この鉄道系の専門マニア(通称オタク)には写真専門だったりホームの音を録音するオタクだったり、駅員さんの口上を真似るオタクだったり多岐にわたっているらしいです。
ですが発車音をサックスで吹くというのはかなりレアで音楽家ならではですね!
名古屋鉄道や京浜急行などがあります。
スタジオクロックも日頃から思っていて、答え合わせができた体験があります。
それは京浜急行が品川から発車すると走行音が「ドレミファ」に聞こえることがあり、気のせいかなと思っていました。
実はこの音を京急ファンの間では「ドレミファインバーター」というらしく、かなり有名なことがわかりました!!
私だけじゃなかった! ちなみに「ドレミファソラシ」までいきます。
上野耕平 wiki風プロフィールは?
<生年月日/出身地>
・1992年7月10日(2025年33歳)、茨城県水戸市生まれ。
・常磐線沿いの家に暮らしており、生まれて最初に発した言葉は“電車の音”を真似た「カンカン」だったという話もあります。
音に敏感なお子さんだったんですね!しかも最初に覚えたフレーズが電車の音とは、音楽家になるべくしてなったのかもしれません。
<音楽の教育>
・小学2年から吹奏楽部にてサクソフォンを始め、東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業
<師事した指導者>
須川展也(のぶや)、鶴飼奈民、原博巳ら著名なサックス奏者に師事
・須川展也氏は芸大の講師の方でクラシックサックス界ではとても有名な方です。上野氏は小学生の頃から須川氏に教えてもらっていたようです。
・鶴飼奈民(つるかいなみ)氏は武蔵野音大出身の方でテナーサックスと指揮をやられる女性です。
上野氏は須川氏と並行して個人レッスンを受けていたようです。
主要受賞歴
-
2006年:第7・第10回ジュニア管打楽器コンクールで金賞・第2位
-
2009年:第12回ジュニアサクソフォンコンクール 優勝/第10回日本ジュニア管打楽器コンクール高校生部門 金賞
-
2011年:第28回日本管打楽器コンクール サクソフォン部門 第1位・特別大賞(史上最年少)
-
2014年:アドルフ・サックス国際コンクール(ベルギー)第2位
-
2017年:第28回出光音楽賞受賞/2018年:第9回岩谷時子賞 奨励賞受賞
上野耕平氏のアルバム 「アドルフに告ぐ」とは?
2014年に初アルバム「アドルフに告ぐ」をリリース。
2014年といえばちょうど上野氏がアドルフ・サックス国際コンクールで2位を獲得した年です。
アドルフというのはサックスを発明した「アドルフ・サックス」という人の名前をとったコンクールです。
日本でもピアノ発明者ではありませんが、河合楽器の最上級ピアノKawai shigeru シリーズというピアノがあり、河合楽器の2代目社長 河合滋(しげる)氏の名前をとって「kawai shigeru 国際ピアノコンクール」が毎年開かれています。
このように優れた楽器の制作者への尊敬を込めてコンクールが行われています。
1994年から始まるアドルフコンクールですが、ちなみに2014年では応募者263名の中から106名のビデオ審査通過者があり、準々決勝、準決勝とがあり最後ファイナルで6名に絞られてその中から優勝者が選ばれます。
このコンクールはクラシック界では、世界的にもとても権威のあるコンクールでそこでの入賞は大いに注目を浴びました。
そのタイミングでこのアルバムをリリース。
日本語名は「アドルフに告ぐ」ですが英名では『MESSAGE TO ADOLPHE」であり、どちらかといえば「アドルフへの手紙」的な印象をスタジオクロックは持ちました。
和名のみだと、上から目線ぽく聞こえて挑戦的でCDの販売促進には役に立ちそうですが、拝聴した感じではやはり敬意を払って、「アドルフさん 私のサックスを聞いてください」みたいな感想を持ちました。
実際のところは不明ですがコンクールが2014年の10月18日から11月にかけて行われ、CDはコンクール中の10月22日発売ですので、プロモーションの一環だったかもしれません!
曲としてはクラシックサックスの定番曲 ポールモーリス作曲のプロバンスなどが収録されており、柔らかな田園風景を思わせる雄大な曲が収録されています。
余談ですがスタジオクロックも日本の大学ジャズバンドのコンクール「山野ビッグバンドジャズコンテスト」というコンクールがあり、一度出場したことがあります!
上野耕平 まとめ
上野耕平氏の最初の印象は現代的なカジュアルな印象でしたが、音の捉え方や曲に対する姿勢などを伺うと、とても哲学的で深い造詣をお持ちだということがわかりました。
また演奏を拝聴してみるとジャズとは違った音、立ち居振る舞いなどのクラシック特有の表現が上野氏はユニークであることがわかりました。
これからのご活躍に目が離せません!
・上野耕平 1992年7月 茨城県水戸市生まれ
・東京藝術大学音楽学部器楽科を卒業
・2014年アドルフ・サックスコンクール(ベルギー)第2位
・趣味は鉄道と車でとても専門的
コメント