2024年5月 世界的サックス奏者のデビット・サンボーンが惜しくも死去されました。
サックスを大学時代から続けている私の「心の師」でもあります。
もうすぐ1年が経とうとしています。
今回はデビッド・サンボーンと他の著名ミュージシャンとの共演についてまとめましたのでご覧ください。
デビッド・サンボーンとビリージョエル
デビッド・サンボーンは、ビリー・ジョエルの代表曲 「New York State of Mind」 に関わったことで知られています。
この曲は1976年のアルバム 『Turnstiles(ターンスタイルズ)』 に収録されており、オリジナルバージョンにはデビッド・サンボーンは参加していません。
しかし、デビッド・サンボーンがサックスを演奏したバージョンが存在します。
それは、1977年5月に行われたビリー・ジョエルのカーネギーホールでのライブパフォーマンスです。
このライブでは、デビッド・サンボーンが特別にサックスで参加し、印象的なソロを披露しています。
また、1988年3月2日にニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催された第30回グラミー賞授賞式で、「New York State of Mind」を共演しました。
このパフォーマンスは、ビリー・ジョエルの故郷であるニューヨークへの愛情を表現した楽曲に、デビッド・サンボーンの卓越したサックス演奏が加わり、観客に深い印象を与えました。
2001年の「America: A Tribute to Heroes」や「The Concert for New York City」など、他の特別なイベントでもビリー・ジョエルは「New York State of Mind」を披露しています。
デビッド・サンボーンとの1988年のグラミー賞での共演は、ビリー・ジョエルのキャリアの中でも特に記憶に残るライブパフォーマンスの一つとして、多くのファンに親しまれています。
デビッド・サンボーンとボブジェームス
デビッド・サンボーンとボブ・ジェームスによる1986年の共演アルバム『Double Vision』は、ジャズ・フュージョンの名盤として広く評価され、第29回グラミー賞(1987年)で「最優秀ジャズ・フュージョン・パフォーマンス」賞を受賞しました。
このアルバムは、サックス奏者 デビッド・サンボーン と、ジャズピアニスト / キーボーディストの ボブ・ジェームス がタッグを組んだ作品です。
スムース・ジャズ / フュージョンの傑作として多くのファンに愛され続けており、当時のクロスオーバー・ジャズシーンを象徴する作品です。
特に、「Maputo」 は今でもジャズ・フュージョンの名曲として演奏されることが多いです。
実は先日、私も自分のアマチュアバンドでこの「Maputo」を練習しています!
ボブ・ジェームスは、アメリカのジャズピアニスト/作曲家で、スムース・ジャズの先駆者。
代表作は『Touchdown』や『Double Vision』(デビッド・サンボーンと共演)。
その他世界的名ドラマーとして知られる「スティーブ・ガッド」やマーカス・ミラーなど今をときめくミュージシャンが総参加していてびっくりします!
デビッド・サンボーンと吉田美奈子
1982年にリリースされた吉田美奈子のアルバム『LIGHT’N UP』にも、デビッド・サンボーンが参加しています。
吉田美奈子は日本のシンガーソングライター、ヴォーカリストで1970年代から活躍しジャズ、ソウル、ポップスなど多様なジャンルで活躍しました。
その中の楽曲 「Light’n UP」と「頬に夜の灯火」でアルトサックスのソロを担当し、メロウでエモーショナルなサウンドは、楽曲に深みと情熱を加えています。
デビッド・サンボーンを聞いたことのある人は、ジャズであっても、ポップスであっても、ソウルであっても、サンボーンだ!とわかる音とフレーズを持っているのが世界的サックス奏者たる所以ですね!
あまり知られていませんが、ジャパンポップスでも宇多田ヒカルの3枚目のシングル「First Love -featuring David sanborn」というバーションがあり、ここでも泣きのデビッドサンボーン節が炸裂しています!! かっこいい!!
デビッド・サンボーンまとめ
・デビット・サンボーンはジャズ、ロック、ポップス、ファンクなどあらゆるジャンルで活躍した世界的サックス奏者
・グラミー賞を6回受賞
・2024年5月 惜しくも78歳でこの世を去りました。
・その独特の奏法と音色、フレーズが特徴的で聞いた人は「サンボーン」だとわかります。
・日本にも数多く来日しており、多くのミュージシャンに影響を与えました。
・私も2度、生で演奏を聴き、魔法のようなそのサウンドとフレーズはいつまでも心に響いています。
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