落ち着いた音色と時にダイナミックなアプローチで人気のサックス奏者 纐纈歩美さん。
2024年の今年 9枚目のアルバムをリリースしました。
9枚とも同じ人物なのかと思うくらい変化のあるアーティスティックなビジュアルが印象的です!
歩美さんはどんな人なのか、ご紹介します。
纐纈歩美 読み方は?
「纐纈歩美」は「こうけつ あゆみ」と読みます。
岐阜のご出身で、岐阜に多い名前だそうです。
ややこしいことに、同じ纐纈さんで、しかも同じ岐阜出身の「纐纈雅代」さんという同じサックス奏者がいらしゃいます。
姉妹か?
と思いきや、違うようです。
纐纈歩美 プロフィールは?
歩美さんは1988年10月5日、岐阜県土岐市生まれ。25年は37歳です。
トロンボーンを演奏する父親の影響で幼少の頃からジャズ、ラテン、フュージョンに親しむ。
やっぱり音楽家族なんですね!
3歳からクラシックピアノを習い、中学校の吹奏楽でアルトサックスを始める。
高校に入学してから本格的にジャズを始め、甲陽音楽院名古屋在学中に名古屋を中心にライブ活動を開始
2010年7月 ポニーキャニオンより1stアルバム「Struttin’」でデビュー
ジャズオリジナルやクールジャズ系、自身のオリジナルを収録し注目を浴びる
聞いてみると、素直なジャズらしいフレージングとセルマーらしい、明るい音が印象的です。
ちょうど歩美さん21歳の頃ですね!
その後コンスタントにアルバムを発表
2011年 2ndアルバム「Day Break」を発表
2012年 3rdアルバム「Rainbow Tales」をノルウエーでレコーディング
2013年 4thアルバム「Brooklyn Purple」をニューヨークでレコーディング
2014年 前作に続き、ニューヨークでレコーディングした「Balladist」をリリース
聞いてみると、雰囲気のある艶っぽい音で、お酒でも飲みながらしっとり聴きたい奥深いアルバムに仕上がっています。
2017年には自身の初プロデュースで透明水彩を意味する「Aquarelle」アクレールをリリース
2018年はボサノバで有名な「小野リサ」氏をプロデューサーに迎え初のボサノバアルバム「O pato」をリリース
聞いてみました。ボサノバのリズムに軽やかに乗って、海岸を散歩する感じが、ボサノバの巨匠「ジョアンジルベルト」の雰囲気がよく出ています。
ちなみに、「o Pato」スペイン語でアヒルの意味。ユーモラスな感じがよく表現されてます。
歩美さん自身は前作でやりきった感があったので、次はどんなものがいいか検討した結果、ボサノバに行き着いたようです。
2024年 6年ぶりのアルバム「Limpid Flame」をリリース
そのほかピアニストの松本茜さんとのデュオアルバム「TRUST」も2024年7月にリリースして精力的に活躍中です。
これからも目が離せません!!
纐纈歩美 使用サックスは?
歩美さんのサックスは、セルマー マークⅥ Selmer MarkⅥ
今やヴィンテージになっていて、なかなか手に入らないサックスです。多くのプロサックスプレーヤーがこのサックスを使用しています。
余談ですが、私の使用楽器はこの次のモデルのセルマー マーク7で、こちらもだいぶ少なくなってきました。
セルマーはフランスセルマーとアメリカセルマーとがあり、フランスセルマーが起源と言われます。
歩美さんの使用マウスピースは「バンドーレン」というフランスの会社でマウスピース とその先につける「リード」を100年以上作り続けている、老舗の会社です。
なかなか繊細な組み合わせで、柔らかい音の秘密はこの辺にもありそうです!
まとめ
・纐纈歩美は「こうけつ あゆみ」と読み、岐阜県に多い名前
・2010年 21歳の時、ポニーキャニオンより1stアルバム「Struttin’」にてデビュー
・2018年まで、ほぼ毎年1枚アルバムをリリース
毎年アルバムを出すのはすごいです。演奏しながら、作曲もして、レコーディングの繰り返しで、とてつもない情熱を感じます。
・2024年 6年ぶりに9枚目のアルバム「Limpid Flame」をリリース。
「Lipid Flame」とは「透明な炎」という意味。
なかなか哲学的な表現ですが、自身のオリジナルアルバム「Aquarelle」透明水彩との対比でクールな外見と内に秘めた燃える情熱を表現した詩的な表現かと思われます。
演奏メンバーも1枚目のデビュー作と同じメンバーで、彼女をよく理解していると思います。
・ピアニスト松本茜ともデュオアルバム「Trust」をリリース
12年間 デュオとして活動してきた二人のアルバム。それぞれを見つめてきた音の絡み合いが素敵に表現されています。
これからも目が離せません!!
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